ピラミッドやペンタグラム(五芒星図)、レオナル・ド・ダビンチ作のカノン・・・。古代建築や図象、美術など、美しいとされる構図の条件に、物理心理学では左右対称性(シンメトリー)が必要とされています。人間も同様で、中心(正中)から目や肩、骨盤や膝など、各パーツの配置が左右対称に一致していればいるほど、安定した自然美を作り出せ、キレイと印象付けることができます。運動生理学の分野でも、左右対称性は低エネルギーで効率的に体を使うための能力とされています。よって、効率のよい体の使い方を作り出せれば、姿勢もキレイになると言えます。人間の体は構造力学上、完璧な左右対称は難しいですが、目指すことはできます。たまには、姿勢に目を向けてみるのも、日常をラクに暮らすための健康法です。