東洋医学の本を読んでいて面白い文面に出会いました。
「心は神なり、神は心なり」(しんはしんなり)
東洋医学の概念では心臓は血(けつ)を生じる所で、精神を司る所、氣血を巡らせる所とされています。
それを踏まえてツボを解釈すると面白い。
主要なツボの中で、「心」と付くツボは一つ。
「心兪(しんゆ)」。主治症は心臓病全般、精神衰弱、ヒステリー、抑鬱症状などの精神症状とあります。同じ主治症でのツボに「神道」「神堂」「神蔵」「神封」「神門」とあり、いずれも神の通る道、神の宿る家、神を封じる、神の門などと解釈され、「神」を「心」に置き換えると解釈が深まり、しっくりときます。
現代医学でも緊張すればドキドキと心拍数が上がったり、リラックスすると心拍数が安定したりと精神状態が心臓の機能に影響を与えています。また、血圧が上がればイライラしたり、下がればやる気がなくなるなど、心臓の機能が精神状態に影響を与えています。
生理学的な事が分からなかった時代、昔の人は経験から心臓と精神を結び付けて考えていたのは驚きです。
緊張と弛緩が上手になりたいです。