温冷補瀉(おんれいほしゃ)

定期的に来院している漢方専門医の先生からの健康法アドバイス。

疲労感や腰痛頭痛、胃腸障害や排尿障害、精神的不安定など、医学的に原因を突き止めることが不可能な状態を漢方では病気に移る前段階して未病といい、未病を抑えるのが役目だとのことです。
漢方治療の基本は「温冷補瀉」だそうで、読んで字の如く、冷えているときは温め、熱いときは冷やす。体(気)が弱ったときは補い、気(邪気)が盛んなときは瀉す(取り除く)。
温冷補瀉は体の自動調節機能で自律神経が司ります。その機能が低下したのが未病状態。
健康状態をキープするには心身のバランスの取れた「中庸(中間の位置)」が大事。中庸はどちらかに傾いたのを中間にしようとする力のことで、まさに機能が発揮できている状態のこと。
温冷補瀉を生活の中で少し気にしてあげると、少しは健康の役に立つよ(先生の言葉)とのことです。
一年中寒暖差があります。気をつけましょう。