脊椎側弯症が増加

ここの所、来院してくる側弯症の中高校生が多い。受験競争の現れでしょうか。

今の所、当院では1:5の割合で女子が多く、構築性(脊椎の弯曲と椎骨の変形を伴う。自力での矯正不可能)と機能性(脊椎の弯曲のみで自力での矯正の可能性がある)で半々。
構築性にせよ機能性にせよ、外力で矯正可能な範囲には限界があり、成長に伴い、弯曲が進行してしまうので、いかに、骨の成長が止まるまでに弯曲を押さえるかがカギ。
医学的にも運動とコルセットのみが治療法で、手術は10歳以降で弯曲角度が50°以上で行うので手術にたどり着くまでは特効薬はない。
そんな中、中学1年から来院してる女の子が高校1年になり、検診で脊椎弯曲度を計測したら23°を維持していたのが18°に減少していたとのことで、ミルウォーキーコルセットを着けていた(面倒で外してるばかりでしたが)のが外してもよいと言われたそうです。
壁にカカト、お尻、肩甲骨、後頭部の出っ張った所を着けてお腹に力を入れて姿勢を維持することと、座って頭の上に図鑑を乗せて落ちないように姿勢を維持するのを1日の中で気づいたらやってと言われたことを続けていたそう。(来る度にやるように言っていたから、やってくれてると信じて)
外からは骨盤傾斜のため、足の長さに差が出てしまい、肩こりや腰痛、生理痛などの症状もでるので、左右対称を作るべく、筋肉バランスを整えることに終始。
兼ねてより、水泳が側弯にはいいよとアドバイスしていたのを受けて、高校受験が終わったのを契機に水泳に通い出したとのことで、それもまた良い方向に向いたのでしょう。
一病息災。病があるから健康で居られるということでしょう。