先日、親しくさせて頂いている来院中の方にカミソリ負けがひどいとのことで馬油をもらいました。
小さい頃、母親が切り傷や湿疹に塗ってくれたのを思い出しました。母は肩こりや腰痛まで塗っていました。
そこで漢方概論の書籍を調べてみたところ、馬油の項を見つけました。項目があることにも驚きましたが。
馬油には不飽和脂肪酸が約60%程含まれていて抗炎症作用、抗アレルギー作用があると科学的根拠が証明。この不飽和脂肪酸は酸化しやすいため、油を塗っただけでは効果が薄かったのですが、酸化防止のビタミンEが発見され、効果が発揮できるようになったようです。
馬油は皮下1ミリの深さまで浸透し、殺菌します。しかも、塗布してる間は体内に効能が留まるのが2週間程持続することが証明されています。よって、殺菌抗炎症作用により傷痕が残りにくくなるわけです。
また、不飽和脂肪酸はビタミンB群複合体も含み、塗布後に毛細血管から吸収され、口内炎や薄毛、肌荒れに効果があるそうです。
科学的検証がない時代の方達の経験と知恵には感服です。