気温湿度が高い中で体の熱を発散できずに生じる不調が熱中症。めまいや筋肉痛、手足のしびれなどの症状のⅠ度、頭痛や嘔吐、下痢などの症状のⅡ度、脱力や全身痙攣や高体温の症状のⅢ度に分類されます。
いずれの症状が起こったときの第一段階の対応は「呼び掛け」。呼び掛けに答えない場合は有無を言わず救急車。呼び掛けに答えたなら、第二段階。「水を自力で飲めるか」。飲めれば涼しくして少量づつ摂取し、氷などで首の下、脇の下、太ももの付け根を冷やす。自力で水が飲めない場合は医療機関へ連行です。
来院者の方にお茶でも良いかと聞かれたのですが、これはダメです。緑茶やコーヒーはカフェインが入っていて、利尿作用があるのでダメですし、アルコールも同じ理由でもっての他。
また、冷感ジェルシートを冷却する目的で使用しても良いかと聞かれたのですが、これもダメです。冷感ジェルシートはあくまで冷感なので冷却の効果は薄薄ですので、効果なしと考えた方が良いです。
予防法は何と言っても、市販の経口補水液やスポーツドリンク、水1リットルに食塩1グラムを溶かした水など、喉の渇きを覚える前に飲むことと、涼を求めることにつきます。