内科医の東洋医学

漢方専門の内科医からの講義(施術中での雑談がなるほど納得の話)。

現代医学は分析の科学。病気の原因を病理組織像(数値化もしくは映像化)によって分類し、その情報をもとに病気を診断し、その診断名に対して画一的な治療をする。
東洋医学は身体を心と体を一つの繋がりのシステム(連続した有機体または連続体)としての統一体として診て、病気を機能的な失調の型によって分類し、心身両面にわたり総合的に病人を捉え、個体差を持った病人が訴える症候群に対応した治療をする。
いわば、自律神経やホルモン分泌など、体内の調節機構を利用して、生体反応をまるごと使って治療すること。
さすがドクター。感服ですが・・・。
そこまで理解あるならなぜに医療にもっと東洋医学が生かせないのですかと質問したら、科学的エビデンス(根拠)の希薄さと費用対効果(医療費がない)との答えでした。
医療もビジネスなんだなと実感しました。