マッサージの教本に面白い文章を。
マッサージはフランス語で、元々はアラビア語の「圧する」、ギリシャ語の「こねる」、ヘブライ語の「なでる」などから変化派生しているとのこと。宗教色もあり、人の手から鋭気をもらって元気になるとの意味合いもあったそうです。
日本でも按摩があり、「按」は「おさえる」との意味で「体の滞りを散らす」のこと、「摩」は「撫でる」の意味で「体の足りないものを補う」こと。梵字に由来する「摩」を按じることから、お坊さんが布教活動の一環に行ったという説があります。
マッサージの定義に愁訴の根拠となる病気(器質的障害)がない自律神経に関連した慢性病に効果があるとしてます。
また、江戸時代出版の「按摩手引」に気血(エネルギー)を巡らし、心身の機能を調え、無病長寿を可能にする手助けになるとあります。
国が違えど古代から人の手が行う「手当て」は共通だったようですね。