漢方の本を読んでいたら江戸時代の香辛料売りの口上を発見。「ひりりと辛い山椒の粉(こ)、すいすい辛い胡椒の粉、けしの粉胡麻の粉陳皮の粉、中で良いのが娘の子、居眠りするのは禿(かむろ)の子、とんとんとんとんとんがらし」
出てくる香辛料は全て漢方。山椒、胡椒、罌粟(おうぞく、ケシの種)、胡麻仁(胡麻の種)、陳皮(みかんの皮)、番椒(とうがらし)。
体を温める作用があり、冷えによる症状に用いられます。
代表的なのが整腸剤としての大建中湯。
種子や果実の脂肪分が便を柔らかくします。
大黄やセンナの成分、センノサイトは大腸を刺激して排便を促します。芒硝の成分、酸化マグネシウムは腸管に水分を引き寄せます。
現代医学でも便秘には化学合成した酸化マグネシウムやセンノサイトを使います。
以外と腸に関しては江戸時代から変わってないのかもしれませんね。