圧迫骨折

腰椎2番の圧迫骨折後のケアの60代女性。腰椎が前傾した結果、腹部が圧迫されて苦しく、顎が前に出る姿勢になってしまい、肩が凝るとのこと。また、長く立ってられず、炊事が辛くなってきたとも。整形外科に言うと「日常生活がまあまあできれば良しとしましょう」と湿布しかないそうです。理学療法的に検査として、壁に踵、おしり、背中、後頭部を付けて起立してもらうと、背中を付けると後頭部が付かず、顔を上に上げずにはいられない。そこで、仰向けで万歳の姿勢を取り、手先を頭上方向、踵を突き出し、押し出す方向に同時に力を入れ、10秒耐えて抜く。15回繰り返す。次に対角線上に同じように引き伸ばして抜く運動を15回づつ。そして再度、壁に起立させると後頭部を付けることができ、背中、おしり、踵が直線上に近づいてきました。痛いからといって大事にしすぎた結果、また、ドクターも積極的に運動をさせなかった結果、姿勢を維持する筋力低下が原因。PNF(神経促通法)と言い、筋肉に力を入れては抜くを繰り返すことで筋肉への指令を正常化させようとする方法。自宅でやってもらって、2ヶ月過ぎた頃から、腹部の圧迫感はなくなり、炊事もできるようになってきたそうです。骨の変形は治らなくても、筋肉で代償できることの証明と言えます。